バリアフリー商品で地域のデザイン賞受賞/グッドデザインぐんま [バリアフリー/ユニバーサルデザイン]
全国各地で、都道府県など自治体の定めた地域毎のデザイン賞があることと思います。
そして群馬県でも「グッドデザインぐんま」と称し、
優れた商品を「グッドデザインぐんま商品」として選定し、
その商品を推奨することで、県内企業のデザイン開発を
振興しています。
平成23年度の「グッドデザインぐんま」商品が昨年末に
選定され、1月27日から30日まで、ショッピングモール
「けやきウォーク前橋」で、商品展示会が開かれます。
今回もその「グッドデザインぐんま」選定商品には、商品開発やブランディングに関わっている企業や、デザイン開発に直接関わっている商品まで幾つかありますが、その中でも商品開発の初期段階から関わって来た視覚障がい者のためのバリアフリー商品である金種判別器が、商品部門で優秀賞を受賞しました。
ちょうど今から2年前、『バリアフリーに想う』というタイトルで書いたこのブログのあのプロトタイプから、数段階の試作を経て、商品化に到った商品です。
今回の取組みで学んだことは、沢山あります。
視覚障がい者を雇用している鍼灸院経営の方の熱意でスタートした商品開発ですので、デザイナーとして関わるものづくり以前に、バリアを取り払うべき人々の存在を知ることから始まり、鍼灸院とメーカーという垣根を飛び越えた活動による商品化へのステップ、そして販売段階に到っても国から各地方自治体へと分断された障がい者支援体制の実態など、販売の体制を築くまでも一緒に歩んだだけに各ステップで勉強になることばかりでした。
ですから、今回の受賞はバリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインの商材が地域のデザイン賞を受賞したという喜び以上に、支援した企業が地域内でメーカーとして仲間入りできた事実の方が嬉しく思います。
■関連記事
・『平成23年度グッドデザインぐんま商品』
・金種半別器“ビルーラ”販売元ハリックス
■金種判別器の関連動画
・『金種判別器 ビルーラ使用風景』視覚障がい者による実際の使用風景
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優れた商品を「グッドデザインぐんま商品」として選定し、
その商品を推奨することで、県内企業のデザイン開発を
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平成23年度の「グッドデザインぐんま」商品が昨年末に
選定され、1月27日から30日まで、ショッピングモール
「けやきウォーク前橋」で、商品展示会が開かれます。
今回もその「グッドデザインぐんま」選定商品には、商品開発やブランディングに関わっている企業や、デザイン開発に直接関わっている商品まで幾つかありますが、その中でも商品開発の初期段階から関わって来た視覚障がい者のためのバリアフリー商品である金種判別器が、商品部門で優秀賞を受賞しました。
ちょうど今から2年前、『バリアフリーに想う』というタイトルで書いたこのブログのあのプロトタイプから、数段階の試作を経て、商品化に到った商品です。
今回の取組みで学んだことは、沢山あります。
視覚障がい者を雇用している鍼灸院経営の方の熱意でスタートした商品開発ですので、デザイナーとして関わるものづくり以前に、バリアを取り払うべき人々の存在を知ることから始まり、鍼灸院とメーカーという垣根を飛び越えた活動による商品化へのステップ、そして販売段階に到っても国から各地方自治体へと分断された障がい者支援体制の実態など、販売の体制を築くまでも一緒に歩んだだけに各ステップで勉強になることばかりでした。
ですから、今回の受賞はバリアフリーデザイン、ユニバーサルデザインの商材が地域のデザイン賞を受賞したという喜び以上に、支援した企業が地域内でメーカーとして仲間入りできた事実の方が嬉しく思います。
■関連記事
・『平成23年度グッドデザインぐんま商品』
・金種半別器“ビルーラ”販売元ハリックス
■金種判別器の関連動画
・『金種判別器 ビルーラ使用風景』視覚障がい者による実際の使用風景
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バリアフリーに想う [バリアフリー/ユニバーサルデザイン]
視覚障がい者が日常生活を送るために必要な生活用具の開発・デザインに関わっています。
昨年10月の『ものづくりデザイン&エンジニアリング相談会』に相談に訪れた、視覚障がい者を雇用している鍼灸院経営の方の熱意に触れ、デザイナーの枠を超えて製品化までのステップを一緒に歩んでいます。
日頃、健常者として生活していて「バリアフリーデザイン」「ユニバーサルデザイン」等、デザインの対象物のように捉えていましたが、現実に世の中の「バリア」を感じた瞬間に、コンビニのレジの脇の募金箱に募金をするのではなく、「デザイナー、製品開発の立場で何かできないか?」の気持ちに後押しされ動いています。
そのバリアとは、日頃私たちが何気なく使っているお金、その中でも一万円札などの紙幣での問題。視覚障がい者にとって、現在の紙幣は凹凸による識別マークでは金種(一万円、五千円、千円など)が判別しにくく、そのことが社会参加への障がいになるケースも起きています。
何らかの職業に就いた場合に、六千円の支払いに対しお客様が五千円札を「はい、一万円」と渡しておつりを要求した場合、念入りに調べても相手に対して失礼になるため、そのまま千円札を4枚渡す。そうすると五千円の損失を会社に及ぼしてしまい、雇用主との信頼をなくしてしまいかねません。その受け取った紙幣が千円札だった場合は、更に後味の悪い結果となります。
開発中の製品は紙幣の長さの違いに着目し、紙幣サイズにより簡易的に金種を判別する器具です。ATMや自動販売機のように、電子的に金種を判別する方が確実ですが、全ての視覚障がい者の方が入手できる価格にするために簡易的なしくみにしてコストを抑えています。日常生活の様々なシーンで使えるようお財布と共に持ち運び可能なサイズに折りたため、携帯性を高めています。
現在は、来る2010年2月2日~4日に東京国際フォーラムで開催される『ベンチャーフェアjapan2010』に出展準備中で、試作品を実際に目の見えない方々にモニーターテストしている段階です。(写真)
生活を豊かにするために欲しいもの、美しいものをデザインするのもプロダクトデザインの役割ですが、「美しい」と目で見て感じ取れない人々のために、生活に彩りをあたえるまでにないにしても、「生活ができる」ための手助けを、デザインの立場で行えたらと感じています。
『ベンチャーフェアjapan2010』
http://vfj.smrj.go.jp/
出展ブース:有限会社ハリックス(K-10)
http://vfj.smrj.go.jp/exhibitor/detail/177
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昨年10月の『ものづくりデザイン&エンジニアリング相談会』に相談に訪れた、視覚障がい者を雇用している鍼灸院経営の方の熱意に触れ、デザイナーの枠を超えて製品化までのステップを一緒に歩んでいます。
日頃、健常者として生活していて「バリアフリーデザイン」「ユニバーサルデザイン」等、デザインの対象物のように捉えていましたが、現実に世の中の「バリア」を感じた瞬間に、コンビニのレジの脇の募金箱に募金をするのではなく、「デザイナー、製品開発の立場で何かできないか?」の気持ちに後押しされ動いています。
そのバリアとは、日頃私たちが何気なく使っているお金、その中でも一万円札などの紙幣での問題。視覚障がい者にとって、現在の紙幣は凹凸による識別マークでは金種(一万円、五千円、千円など)が判別しにくく、そのことが社会参加への障がいになるケースも起きています。
何らかの職業に就いた場合に、六千円の支払いに対しお客様が五千円札を「はい、一万円」と渡しておつりを要求した場合、念入りに調べても相手に対して失礼になるため、そのまま千円札を4枚渡す。そうすると五千円の損失を会社に及ぼしてしまい、雇用主との信頼をなくしてしまいかねません。その受け取った紙幣が千円札だった場合は、更に後味の悪い結果となります。
開発中の製品は紙幣の長さの違いに着目し、紙幣サイズにより簡易的に金種を判別する器具です。ATMや自動販売機のように、電子的に金種を判別する方が確実ですが、全ての視覚障がい者の方が入手できる価格にするために簡易的なしくみにしてコストを抑えています。日常生活の様々なシーンで使えるようお財布と共に持ち運び可能なサイズに折りたため、携帯性を高めています。
現在は、来る2010年2月2日~4日に東京国際フォーラムで開催される『ベンチャーフェアjapan2010』に出展準備中で、試作品を実際に目の見えない方々にモニーターテストしている段階です。(写真)
生活を豊かにするために欲しいもの、美しいものをデザインするのもプロダクトデザインの役割ですが、「美しい」と目で見て感じ取れない人々のために、生活に彩りをあたえるまでにないにしても、「生活ができる」ための手助けを、デザインの立場で行えたらと感じています。
『ベンチャーフェアjapan2010』
http://vfj.smrj.go.jp/
出展ブース:有限会社ハリックス(K-10)
http://vfj.smrj.go.jp/exhibitor/detail/177
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